日筮検証:【地水師】上爻【山水蒙】

どうも、平尾です。
昨日の【雷風恒(らいふうこう)】は日常を表す卦ですから、本当になにごともありませんでした。
しかし今日の【地水師(ちすいし)】は戦争の卦。
きっとなにかあるに違いない。
なにもなければどうしよう……。
まぁ、それはそれでいいか。
なんて思いながら出勤したところ、さっそくありましたよ、異変が。
パッケージフィルム不足
とある商品のパッケージフィルムが、現状のペースで使い続けると足りなくなるとのこと。
フィルムの製造が追いつかないとのことですが、入荷予定が遅れているのか、そもそも目処が立っていないのかまでは不明。
とにかく、パッケージフィルムがこのままだと不足する。
そんなわけで、無地(透明)フィルムに賞味期限のみを印字するという方法で急場をしのぐ、とのことでした。
そして無地フィルム用に、色違いのラベルと原材料や製造者情報が印字されたケースはすでに用意しているとのこと。
なるほど、この事態を見越して、事前に準備していたわけですな。
段取りが重要となる【地水師】的な状況が、まさに今日現れたのでした。
困難を受け止める
【地水師】は【水】の上に【地】がある象(かたち)です。
このように、易の六十四卦というのは『上下』に分けることができますが、これを『内外』と見ることも可能です。
『上=外』で『下=内』となります。
易において【水】は『困難』を表し、【地】は『受容』や『柔軟』といった意味を持ちます。
つまり【地水師】は、内側にある困難を、外側で柔らかく受け止めている状態。
多少の困難やトラブルは許容範囲内というわけですな。
しかし変化の先は【山水蒙(さんすいもう)】ですから、先の見通しは立っていません。
PPバンドの使用を控える、無地フィルムでパッケージの消費を制御するという、急場しのぎ的な方法がこの先も有効なのか。
こういうときは、易の変化を見るといろいろわかってくるのかもしれません。
陰陽×3で構成される八卦
その前に、八卦の構成について少し。
この世界は【天】【沢】【火】【雷】【風】【水】【山】【地】の8属性で構成されている
と易では考え、これらを『八卦(はっか/はっけ)』と呼びます。
その『八卦』は、《陽》と《陰》を3つ重ねるようなかたちで出来ています。
たとえば【天】は、上から《陽・陽・陽》と《陽》が3つ、対極にある【地】は《陰・陰・陰》と《陰》が3つという構成です。
【天】の中位にある《陽》を反転させ《陽・陰・陽》とすれば【火】に、【地】の中位にある《陰》を反転させて《陰・陽・陰》にすると【水】になります。
この陰陽2パターンを3つ重ねる=2の3乗で全8通りになるわけですね。
ちょっとややこしいですが、これを軸に今後のプロセスを見てみましょう。
外側(上卦)の変化で見るプロセス
第1段階【地】+【水】=【地水師】
内に抱えた困難(水)に、どこまで対応できるのかを見ていきたいので、内側(下卦)はそのままに、外側(上卦)がどう変化していくかで、今後のプロセスを見たいと思います。
変化の先が【山水蒙】ですから、こういう見方がいいのかなと。
今日の卦は【地水師】の上爻。
上爻というのは一番上の位。
つまり上半分にある【地】の上位とも見ることができます。
ここを、反転させましょう。
《陰・陰・陰》の上位が反転し《陽・陰・陰》になると、【地】が【山】に変わります。
内の【水】はそのままに、上が【山】になる=【山】の下に【水】があるので【山水蒙】のできあがり、というわけです。
第2段階【地】→【山】+【水】=【山水蒙】
【山水蒙】は、霧がかかって先が見通せないという意味の卦です。
つまり、いまの状況がいつまで続くかわからない。
急場しのぎ的な対応で大丈夫なのか、手探り状態というわけですね。
次は【山】を構成する《陽・陰・陰》の中位を反転させ、次の段階を見てみましょう。
《陽・陽・陰》これは【風】です。
第3段階【山】→【風】+【水】=【風水渙】
【風水渙(ふうすいかん)】はリセットや大転換を意味する卦です。
急場しのぎでは対応しきれなくなり、根本からやり方を変える、なんてことが求められるのかも知れません。
また【風】は『入る』ことを表します。
これは『浸透』とも読めます。
内に抱えた困難(水)が、表面にジワジワとにじみ出る頃合いでしょうか。
でも、まだ慌てる時期じゃあない。
次は《陽・陽・陰》の下位を反転し《陽・陽・陽》にしましょう。
これは先述した【天】ですね。
第4段階【風】→【天】+【水】=【天水訟】
【天水訟(てんすいしょう)】は、物事が思い通りに進まないことを意味します。
この卦のやっかいなところは、本来正しいとされる方法が通じないという点です。
急場しのぎで対応しきれなくなり、ガラリとやり方を変えてもうまくいかない。
本来ならうまくいくやり方なのに、それが通じない。
非常に厳しい状況です。
さて、3つすべての陰陽を反転させました。
これで終わりでしょうか?
とんでもねぇ、本当に厳しいのはここからだぜ…!
というわけで【天】の《陽・陽・陽》の上位を反転させ《陰・陽・陽》にします。
【沢】です。
第5段階【天】→【沢】+【水】=【沢水困】
【沢水困(たくすいこん)】は、底が抜けて【水】が漏れ出し、【沢】が涸れることを意味します。
第3段階の【風水渙】がジワジワとにじみ出るなら、これはドバドバと勢いよく漏れ出している状態です。
損失垂れ流し状態。
えらいこっちゃです。
しかし終わりのない苦しみはありません。
【沢】の《陰・陽・陽》の中位を反転し《陰・陰・陽》にします。
【雷】です。
これで終わりです。
最終段階【沢】→【雷】+【水】=【雷水解】
【雷水解(らいすいかい)】は文字通り『解決』や『解消』を意味します。
つまり、困難は『解消』され、問題は『解決』するのでしょうか?
……ここまでのプロセスを見れば、そんな楽観視はできませんね。
この卦には『解散』『解体』といった意味もあります。
ここまで言えば、みなさんもうおわかりですよね?
というわけで、なんとか第3段階あたりで乗り切りってほしいところですね。
ま、しがないハケンは与えられた仕事を丁寧にこなすだけでござんす。
ではまた明日!

