【答え合わせ】俺が山で、コンベアが地?『地山謙』の解釈を斜め上から物理的に食らった、三連勤最終日のドキュメンタリー

イーチンタロット 地山謙 地風升 日筮検証:答え合わせと実践

日筮検証:【地山謙】二爻【地風升】

どうも、平尾です。

盆暮れ正月お彼岸になると、母方の実家でいなり寿司を作ってくれ、我が家の仏壇を参りがてらわざわざもってきてくださるのです。

昨夜それを少しいただき、残りはお昼にいただこうと、今日はディストピア飯を作りませんでした。

【地風升(ちふうしょう)】は戻れない

朝の記事で、【地風升】は種から芽が出て大木に育つ卦だと書きました。
非常にダイナミックかつ縁起のよい卦で、『どんどん前へ進んでいく』『グングン上昇していく』という意味をもつ、基本的には大吉卦です。

が、易というのは往々にして「そうは言っても裏を返せば……」みたいな話になることが多く、この【地風升】も例外ではありません。

大木に育った木が若木や苗に戻れないように、【地風升】には『元に戻れない』『引き返せない』という意味もあります。

「今日のお昼はいなりさんだー!」

てな具合で意気揚々と出発。
途中、24時間スーパーでちょっとしたお惣菜でも買おうかしら、なんて気分よく車を運転していて、ふと気づきます。

いなり寿司忘れとるやん!!

思い出したときには後の祭り。
まさに『引き返せない』状態でした。

昨日、之卦(しか=変化の先)は伏卦(ふっか=隠された意味)とも読める、という話をしましたが、今日も朝からひょっこり顔を出してきたわけです。

途中、スーパーで惣菜でも買おうと少し早めに出発していたおかげで、弁当を買うことができたのは不幸中の幸いでした。

君が【地山謙(ちざんけん)】するんかい

職場の生産ラインには、異物混入を防ぐための金属探知機があります。
すべての商品がそこを通り、異物が入っているとベルトコンベアの一部がガクンと下へ傾き、不適格品として排除されるという仕組みです。

また、工場全体に圧縮空気を送り込む細いパイプが張り巡らされており、様々な機械の挙動を制御しています。
元を辿ると、1台の大きなコンプレッサーに繋がっています。

――バシュンッ!

工場内に突如鳴り響く破裂音。

――プシュー!

そして勢いよく空気が漏れる音。

これはまずい! と思い、自分とこのラインを止めて生産ラインへ駆けつけます。

先述した不適格品を排除するコンベアですが、圧縮空気で水平を保ち、異物混入を探知すると空気を抜いて下へ傾く、という仕組み。
なので、空気圧が下がるとコンベアも下がり、すべての商品が排除されてしまうのです。

生産ラインへ着くと、案の定コンベアの一部が斜めにガクンと下がったままの状態。
商品がどんどん排除されていき、パートさん社員さんみなさん大慌て。

短いコンベアの片側が下がり、斜めに傾いている姿はまるで頭を垂れるように見え、
「いや君が【地山謙】してどないすんねん!」
と心の中でツッコミながら、手でグイッと持ち上げます。

生産ラインは急に止まりませんし、止めて再開するのも大変ですから、空気の漏れを直す方が早い。

しばらくすると「プシュー」と鳴り響いていた音がやみ、コンベアは空気圧で正しい位置へ。

ほっとひと安心と手を離して数秒後

――バシュンッ! プシュー!!

またも空気が漏れます。

「せやから【地山謙】すな!」と思いながら、ふたたびコンベアを持ち上げました。

これが地味に重い。

体感で10kgとはいかなくとも、5~6kgはありそうです。
そこまで重いというほどではないにせよ、長時間支えるとなるとなかなかしんどいのです。

商品が通るコンベアを地面と見るなら、それを支える俺はさしずめ【山】か……。
まさかこの工場内に鳴り響く空気漏れの音を『鳴謙(めいけん)』とはいうまいな…!

なんてことをぼんやり考えている内に、今度こそ空気漏れは解消。
無事いつもの作業に戻れたのでした。

ちなみに排除された商品も、再度金属探知機を通せば適格品として出荷できますぞ。

それ以降はトラブルらしいトラブルはなく、ほどよい忙しさのなか、仕事を終えられたのでした。

あと、お稲荷さんは夜においしくいただきましたよ。

ではまた明日!

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