日筮検証:【地沢臨】上爻【山沢損】
どうも、平尾です。
俺は一昨日休み、新人さんは昨日が休みでした。
一昨日の締めの業務にちょっとした問題があったので、今日は朝から注意せないかんなぁ、と思っていたのですが、易から
海のような心ですべて受け入れれば吉
といわれていたこともあり、とりあえず様子を見ることにしました。
業務開始後、作業しながら
「昨日も台車が転落して大変だったんですよー」
と話すと
「いや、一昨日もなんですよ!」
とのこと。
なるほど、そんな事故があったら多少業務に不備があってもしょうがないですよね。
朝から怒らなくてよかった!
「敦臨(とんりん)す。吉にして咎なし」
厚い人徳をもって、人や事に臨む。大吉であり、なんの落ち度もない
この言葉がなければ、頭ごなしに注意して空気が悪くなっていたかも知れませんが、うまく回避できました。
易の言うとおり、今日は大吉間違いナシですわー!
大吉とは…?
気分よく仕事を始めたのもつかの間、2時間ほど経ったところで新人さんが苦笑いを浮かべながらこちらへやってきます。
これはトラブルの前兆…!
「すみません、また台車のところエラー出たんですけど…」
例の搬出リフトのところで、機械がエラーを吐き出したようで。
新人さんと搬出リフトへ向かいます。
「えっと、たしかスイッチを手動に切り替えて、警報ストップでしたっけぁああああああーーー!!」
ギュンッガゴーンッ!
10メートルほどの距離に近づいたところで、台車がリフトから勢いよく引き出されました。
完全に転落はしませんでしたが、台車は大いに傾き、商品が床にばらまかれています。
「ああっ…!」
絶望の表情を浮かべる新人さんを連れ、現場へ。
もうすでに危険はないので「こういうときはここをこないしたらええですよ」と手順を教えていたのですが……なんかおかしくない?
そもそもこれは、俺たちの仕事ですか?
安全管理に問題ありでは?
「……とまぁ、こんな感じでエラーは回避できますけど、安全第一でいきましょう」
と前置きし、ここがこうなっていたら一定時間後にストッパーが外れて台車が飛び出すから危険ですよー、と危険状況の確認方法と、よくわからないときは近づかず様子を見るよう指導。
こういう不具合を解消できない職場の問題であって、俺たちがリスクを負うことではありませんから。
とまぁ朝から台車転落の事故が発生したわけですが、これは序章に過ぎないのでした。
昨日の【雷地豫】は今日のための豫行演習だったのか…!
それからはエラーのオンパレードですよ。
ちょっと目を離すと台車が飛び出します。
えらいこっちゃです。
結局5回ほど台車は転落しました。
ゲームでいうと序盤のボスが後半ザコでわんさか出てくる感じです。
もう消化試合ですよ。
度重なるエラーと事故に動転してか、新人さんはあり得ないようなミスを連発。
課長もお疲れ&諦め、ときどき荒ぶるという感じ。
そんななか、俺は妙に落ち着いていました。
そもそもエラーや事故の原因に対して、俺には何の落ち度もない(咎なし)ですし、新人さんのミスなんてのは【山沢損】の精神でリカバーすればいいだけの話です。
……こうやって余裕を持っていられるのも、昨日の【雷地豫】を受け、今日【地沢臨】を得たからではないかと。
エラーにも事故にも昨日の段階で耐性ができており、今朝「海のように広い心ですべてを受け入れよう」なんてことを言われておりましたから、少々のことでは動じなくなっていたようです。
あらためて、大吉とは
易には「○○であれば吉」という言葉がよく出ます。
これ、裏を返すと「○○でなければ凶」ともとれるのです。
今日の場合は「敦臨すれば吉にして咎なし」ですから「敦臨できなければ凶にして咎あり」となるわけです。
つまり、エラーや事故、新人さんのミスや課長の荒ぶりなどをいちいち気にしていたら、ストレスでひどく消耗したことでしょう。
つまり易は、
今日はラッキーデーやぞ
といいたかったのではなく
昨日よりヤバいことなるけど落ち着いて乗り切れ
と言いたかったのでしょう。
おかげさまで『咎なく』仕事を終えられました。
明日は日曜日。
つまり、業者を入れての本格的な修理はできませんから、状況はまだ続きそうです。
そんななか、易はどんなアドバイスをくれるのか、少し楽しみになってきました。
ではまた明日!


